兵庫高校山岳部

秋山合宿2014

日 程:2015年11月1日〜11月2日
参加者:69th(はっしー、34、スイッチ)
顧問2人(H先生。F先生)


 更新がずいぶん遅くなって申し訳ありません。

 69thはっしーが薄れた記憶をたどりながら書きましたが、どうかご覧下さい。

 今年の秋山合宿は長田高校と合同である。 朝、地下鉄高速長田駅前のバス停に集合。僕たち兵庫勢が到着したときはすでに長田勢の隊列が出来上がっていた。どんなにはしゃいでいても人数くらい一目でわかる兵庫高校と違い、 整列して苦労しながら人数を数えている長田高校はすごいと思った。 それにしても人数の比が半端じゃない。兵庫高校3人に対して長田高校はなんと44人である。 補助席を使っても満員の長田高校の貸し切りバスで、僕たちは小さく後部座席に座っているほかなかった。

 顧問の先生は打ち合わせなどして仲良くしゃべっている。僕たちは大勢に囲まれながら「仲良くできるだろうか」と不安に思っていた。

 バスは現地に到着し、早速幕営の時間。 ここでも人数の威力に驚く。なんとテントが10張以上。僕たちはせいぜい2張りで済むのになんて量だ。 それから料理のガスカートリッジの量。多すぎてピラミッドが出来上がっている。 この分だと食材も半端じゃないだろうな、、、。 話を聞けば、今晩はじゃがりこを粉砕してポテトサラダにするらしい。「全部独り占めしたい」と単純に思った。

 因みに僕たち兵庫高校の夕食はトマトリゾット。米を炊く能力がまだ未熟で有ることに加えて、メニューが斬新すぎて上手く作れなかった。と言うより正直まずかった。 作り方はとうの昔に忘れた。詳しく知りたい方は部室で秋山合宿の記録をご覧下さい。34が記録しています。

 そうしてようやく今日の課程が終了したところで僕たちは長田高校の部長さん達との交流会を得ることができた。 僕は同学年の人としゃべりたいと思ったが、明日に備えてすでに就寝したようだ。 しばらくしゃべっていると部長さんが大きなヒルを持って来た。実に大きい。人の指くらい有るだろうか。 しかし次の瞬間、部長ら長田高校の重臣達はあろう事か巨大ヒルの解体を始めた。救急セットのピンセットで。 まず「昼下がりのジョニー」をかける。この液体はヒルを一瞬で殺してしまうのだ。ああなんてことを、、、。 そしてピンセットで真っ二つに切り裂き、中から血の塊のようなものが出てきた。 とてもぐろい、、。しかし彼らは笑っている。残酷さと共に彼らの野生本能に畏怖嫌厭した。

 そんな事を思っていた兵庫高校生だが、忘れてはいけないことがある。そう。僕たちもテントの天井にグリーン野郎(兵庫高校のマスコットキャラクター。 今回長田高校に紹介しようと思って持って来た。)を絞首刑にしていたのだ。

 そのあとでいくつか笑い話をしながら、僕たちは別れ、就寝した。

 翌朝、僕たちは長田高校の物音で起床した。長田高校の朝は早い。 僕はっしーは起床後すぐに異変に気がついた。右手首から血が出ている。しかし全く痛みは感じない。しまった!やられた!と思った。 血痕はエアマットにまで広がっている。かなり血を抜き取られたようだ。 エアマットはさておき、取りあえず傷口を洗浄しに水道へ。よく見ると噛み跡がくっきりと付いていた。

 そして例のごとくコールドドッグで朝食を済ませ、いざ雪彦山へ。しかし霧が深い上にしとしとと雨が降っている。 視界が非常に悪い。隊列の先頭と最後尾が見えないほどだった。 しかもそこにたちはだかるのは足がかりのない岩場、狭い通路。ここで長田高校の人数の多さが裏目に出た。全く前に進まないのだ。時間だけが過ぎていく。 途中、大きな崖があった。僕たちはそこを鎖をたよりに進んでいかなければならない。 先発隊がするすると登っていく。しかし、誰かが足を滑らせ、ひとかたまりのもろくなった石ががっきーの頭に直撃した。 「びっくりした」と口を開けて頭を押さえるがっきー。頭から少し出血していたようだ。 帽子をかぶっていたのが幸いだった。応急処置をしてOKサインが出たところを見ると、軽い傷で済んだようだった。 僕たちはまたゆっくりと進んでいった。ぬかるむ足は、泥だらけになった。 いつもの兵庫高校ペースならすいすい進むはずなのに、ついにとうとう全く動かなくなった。 そして時間が来た。「よし。引き返そう」と。雪彦山山頂まで跡もう少しの所で断念、非常に残念だった。 安全ロープを回収しながら、これまたゆっくりと引き返していった。 ようやくたどり着いたテン場。すでに霧は晴れ、曇り空となっていた。

 そして撤収の時、僕たちのテントを裏返してみると、そこには大きなヒル達がびっしり。まるでホラー映像だった。 みんな長田高校の部長さんの餌食になればいいのにと強く願った。 僕たちはグランシについた彼らを乱暴にはたき落として、手早にたたんだ。

 僕たちは早々と撤収、長田高校生と共にバスに乗り込んだ。 よしこれから帰るぞというとき、何か変な臭いがする。動物の排泄物のような、むんとしたにおいだ。 あとで知ったことだが僕はっしーがう○こを踏んでいた。 悶絶する長田高校生。がっきーは「ん?」といった感じだった(その時はおそらく鼻が詰まっていた)が、長田高校のみんなには大変な迷惑をかけてしまった。申し訳ない。

 そしてわが兵庫高校に帰ってから、後片付けをした。エアマットにはすごい流血痕があった。 ヒルという動物は恐ろしい。いつどこで何をされるかわからないのだ。僕は軽くトラウマになったような気がした。

 新・大堀鏡のような内容の合宿だったが、長田高校生と一緒に活動できて良かったと思う。

 以上です。ありがとうございました。 REPORTに戻る

写真:69thはっしー 文章:69thはっしー
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