兵庫高校山岳部

2017春山合宿




day1
この日を迎えた自分は不安が大きかった。電車での移動中でも部員間で話の中心となったのはあの事故である。それは後に7名の高校生と1名の顧問の死亡が確認された
栃木県での春山講習会における雪崩事故だった。自分たちはその事故の翌日が合宿当日だったのである。
朝の9時半頃姫路駅に集合し、播但線を乗り継いで12時14分に八鹿駅に着いた。その後、先生の車にメインザックを詰めて全但バスに乗って丹戸中央に14時頃到着した。
今年は去年とうってかわって雪が多く残っており、旧熊次小学校のグラウンドは10センチ以上の積雪だった。みんなで雪を踏み固めテントを張り、その間先生は民宿の人や 氷ノ山に詳しい方から話を伺っていた。そして、登ることに決定し、黙祷を捧げた。その後夕食であるα米とにゅうめんを食べ、その後は各自雪遊びを楽しんでいた。特にウッディ中心に2年生男子でかまくらを一生懸命 作って、4人入れるサイズのかまくらが完成し各々写真を撮ったりした。そして21時就寝。ただ、ひたすらに寒いのだ。各々考え得る中で防寒対策をしてきているのだが全く歯が立たない。
とにかく寝付けなくて今までで一番寝れなかった日の一つには数えられるレベルだった。
day2
朝5時に起床し、各自持ってきたパンとスープを飲み民宿でストックを借りた僕たちは7時頃福定駐車場を出発。そして東尾根登山口にさしかかると、そこは総体で登ってる山とは180度以上変わっていた
途中まではトレースがはっきりと残っていたのだが分からなくなってきて、部長はじめ男子総体メンバー中心でキックステップで登ることになったのだが、雪が硬くなかなか蹴っても刺さらず、
とても苦労した。先頭を時々交代させつつなんとか東尾根避難小屋に到着し、小休止を挟んだ。東尾根は雪庇が張り出しており、一列で踏み抜かないように慎重に進んだ。やっとの事で一ノ谷休憩所も 着いた時には予定時間を大幅に押しており、山頂は諦め、冬道少し登ったところで引き返すことになった。しかし、そこは新雪があり部長が大苦戦。そこで先生の提案でザイルを木にくくりつけ、ガイドロープ のようにして登ることに決定。無事登り切り、20分程休憩を取り、最後に写真を撮って下山開始。尻を地面に付け、滑り台のように下りるのは中々楽しかった。まっさんは相変わらずのビビリで 東尾根避難小屋を過ぎたところでとても慎重になっていた。そして16時過ぎ、無事に下山。その足でお世話になる民宿さかやへ。お風呂でゆっくりし、夕食の鴨鍋をみんなでつついた。
不慣れな春山で相当に身体を使ったのもあってか、メチャクチャ食べた気がするが、それは気にしない笑。その後軽くミーティングを行い、2年生男子とそれ以外に分かれ、お菓子を食べたりゲームをしたり、談笑して 楽しい一時を過ごした。
day3
5時半起床。さかやさんで美味しい朝食を頂き、7時に先生の車にメインザックを詰めて民宿の方に挨拶をして7時24分発のバスに乗り、八鹿駅へ。そして行きと同じように播但線を乗り継ぎ 学校へ。ただ、さくぞーはアタ○ク25に出演の為、女子4人は別行動になった。既に放送済みで、部長は完全に忘れてた。すまん、さくぞー。 今回の合宿は初体験のことが多く、特にルカちゃんは初めての山岳部の合宿で大変だったと思う。そして、改めて登山の怖さを感じた合宿でもあった。ただ、とても思い出深い合宿にもなった のは事実である。今年度から春山合宿は自粛されることになったが、また行く機会が出来ることを心待ちにする。


文章:しらたき