高取山
高取山は私たち兵庫高校山岳部がいつも歩荷の練習をしている山です。
所在:兵庫県神戸市長田区高取山町・須磨区
標高:328m。
主な登山ルート:妙法寺 - 高取山 - 丸山・長田・板宿
神戸では有名な毎日登山の山です。
そしてこの山は六甲全山縦走で通る山でもあります。
妙法寺より市街を抜けて横尾山へ、丸山からは鵯越を越えて菊水山へと登山するルートがあり、高取山のみ登山するのではなく縦走する登山者も多いです。
最も多く、且つ一般的に利用されているルートは、高取神社の参道でもある長田・西代・板宿方面からの山頂往復で、このルートは比較的整備されています。
高取山の地図
高取山の由来と歴史
引用元:
長田区「長田の民謡」
1、高取山の由来(旧西代村)
ずっと昔、ものすごい洪水があって、長田や須磨のあたりでは、山の頂近くまでがことごとく水に没したことがあった。
ようやく水がひいたあと、人々が高取山の頂に登ってみると、山の上の大きな松の木に、たくさんの蛸が八本の足をからませていた。
その話を聞いたふもとの人々は、息をはずませて山に登り、松の木から蛸を取って帰った。人々はこの時から、その山を「タコ取り山」と呼ぶようになった。
それが後に高取山と書くようになったそうである。
高取山は鷹取山とも書かれ、多くの鷹がその山に住んでいたことによるともいわれている。
海抜321メートル、長田で一番高い山である。尻池の地方では、この洪水は大地震のために起こった津波のせいだと伝えている。
2、神撫山(旧西代村)
高取(たかとり)山は江戸時代まで、神撫山(かんなでやま)と呼ばれていた。 長田に上陸した神功(じんぐう)皇后は、そばにあった大きな石を席にして座り、憩(いこ)われた。
この時、皇后がかたわらの大きな石を撫でられると、その石は急にむくむくと大きな岩になり、ついには高い山になった。
神功皇后が撫でて出来たので、この山は神撫山と名付けられたのだという。神戸市側のどこからでも遠望できるこの姿の良い山は、古来信仰の対象となった山である。
高取山中には数多くの民間信仰的な祠堂があり、長田神社境内には、今でも高取山遙拝所(ようはいしょ)がある。
古代の長田の人々が神体として崇拝した山だと落合重信氏は説かれる。女性である皇后が撫でて大きな山になったというこの説話から、高取山を生殖崇拝に結びつける人もある。
3、天狗岩(高取山町・旧西代村)
昭和の初め頃、高取(たかとり)山上の神社の建築工事をしていた時であった。山中にいくら手をつくして工事をしても石が崩れて石垣工事の進まない一画があった。
不思議に思って崩れた地面を調べてみると、くずれた土の中から一つの岩が頭を出していた。それを掘り出して人々は驚いた。「なんと天狗(てんぐ)の顔の形をしている。
この場所は、これまでもよく地崩れした所だが、きっとこの岩のせいだったのだ。」この岩が掘り出されてからは、そこは山崩れを起こさなくなったという。
第二次世界大戦中、一人の兵士がある夜、夢を見た。岩の上に座った神様から、「おまえを必ず生きて帰らせてやろう。」とお告げを受けたのである。
その兵士は何とか無事に帰国できたので、「あの岩は、一体どこにあるのだろう。」と夢に出てきた場所を捜していた。
ある日、電車の窓から高取山を眺めていた時、突然、「あれっ、どうもこの山の中にあの岩がありそうだ。」という気になり、高取山に登っていった。
そして、夢に見たものと同じ形の岩を見つけた。それからは毎月参拝しては、この岩を見て安心するそうである。
↑霧の日の高取神社の鳥居。
山頂付近はよく雲で隠れるため、神秘的です。
↑登山道「デンジャールート(兵庫高校生命名?)」にて。
↑山頂からの眺望。(画像を加工してあります)
神戸の町並みが一望できます。
大阪市街地、淡路島、明石海峡大橋も遠いですがはっきりと見えます。
高取神社の公式ホームページ
http://www.geocities.jp/takatori192oo7/
神戸市観光のページ
http://kobe.travel.coocan.jp/kobe/takatoriyama_hiking.htm
高取山への道(六甲縦走路)
http://www62.tok2.com/home/rokkousanroku/jyuusou/course_point/takatori.html
ヤマレコ「高取山」
http://www.yamareco.com/modules/yamainfo/rtinfo.php?rtid=467
高取山・ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E5%8F%96%E5%B1%B1_(%E5%85%B5%E5%BA%AB%E7%9C%8C)