兵庫高校山岳部

県総体下見2015

日 程:2015年5月29日〜5月30日
行 程:
5月29日
各車で移動→親水公園→福定駐車場→東尾根避難小屋→神大ヒュッテ→氷ノ山山頂→氷ノ山越→ハチ高原→親水公園
幕営(親水公園)
5月30日
親水公園→各車で移動→兵庫高校
予 算:食費500円
参加者:
69th(はっしー、がっきー)
70th(ぐっちー、まさ、しらたき、さくぞう)
顧問1人(H先生)

スケジュール
5月29日(金)
8:30親水公園集合、準備体操
9:15出発
13:00氷ノ山山頂
17:00幕営地着
17:20幕営練習
18:30夕食準備
19:30夕食
22:00就寝

5月30日(土)
4:00起床
4:30朝食、撤収
5:40テント場出発
8:30 兵庫高校
11:30兵庫高校 解散


 この文章はとある部員が必死になって書いたものである。温かい目でご覧あれ〜!



(※画像を加工しております)

8:30
 遅刻者も出ず、道中で渋滞にも巻き込まれず、無事に予定時間に親水公園に到着。みんな朝が早かったので少し眠そうだ。現地は五月と思えないほどの太陽の日差しに照らされて山の緑が青々と茂っているのが見える。荷物の準備をして福定駐車場へ。早くもうっすらと汗をかいてきた。木陰を利用し、準備体操。皆で声を出して足腰を伸ばした。いざ、出発進行!ということでまずは東尾根登山口を目指す。顧問の先生とがっきーの頭のタオルが小学校の時の赤白帽みたいだった。途中で一年生に 読図 クイズが出される。んー難しい…。最初は全員不正解。ちょっとへこむ。気を取り直して足を前に進める。次の読図クイズでは2人が正解。そうこうしているうちに東尾根登山口に到着。小休憩をとる。お水がおいしい。
 そして山の中へ!!!

 東尾根避難小屋に向けて急登を進む。階段の一段一段がどでかいので足を一歩あげるのに一苦労だ。さくぞうはぜーぜーはーはー言いながら避難小屋にたどり着く。他の皆はそこまで苦しそうではない。時にはっしーとがっきーは平気顔だ。(少なくとも私にはそう見えた)だいぶ高いところまで上がってきたようだ。景色の美しさに驚くとともに耳を澄ます。ん?いま「じーじー」って音がしなかったか?と思ったら一匹のセミが元気よく鳴きはじめた。いやいや、まだ五月だろ、気が早すぎじゃないか?と思いつつも夏が巡ってきたことを感じ取る。(でもやっぱり早いよな…)
 その後、神大ヒュッテへの道を歩き、最後の岩場でまさかのまさが座り込んでいるのを発見。どうした、と尋ねてみると「足がつりそう。」なんたることやサンタルチヤ!!とりあえず神大ヒュッテまでなんとかたどり着いて20分の休憩をとる。先に来ていた健脚そうなおじちゃん、おばちゃんが話しかけてくれた。そのうち、まさが足をつりかけていることに気づき、なんと大量の塩飴とキャラメルピーナッツをくれた。あまりにも多かったので申し訳ないと思い遠慮したが、いいよいいよと言って丸々一袋くださった。足がつったときということはミネラルと水分が足りない証拠。それにしてもあんなにくれるなんて…。感謝感激雨霰!!これから兵庫高校山岳部が神大ヒュッテを通るときはきっとあのおじちゃんおばちゃんを思い出すことだろう。一応、神大ヒュッテを出発するときには皆でまさの荷物を分担して持った。山では無理をしないことが大切なのだ。

 結局、愛の塩飴と永遠の味方、ポカリスエットちゃんのお陰でまさは足をつることなく順調に進み、山頂に無事全員登頂した。山頂にはちびっこ(おそらく小学生)がたくさんいたし、日陰もないということで小休憩をとる。ここでさくぞうが茎わかめを皆に配ると意外と好評。ぐっちーは梅味を食べたことがあるらしく、普通の味もいいねと言っていた。山頂からは少し急な岩場を降りる。ここでも、ちょっと大きめのちびっこ(おそらく中学生)に遭遇。大きな声であいさつをしてくれた。その中で、当然だがあいさつの個性があることに気付く。例えば、ちょっとつんつん頭の男の子は「こんちはっ」と早口で、しっかりしてそうな女の子は「こんにちは。」とはきはきと。大きい ザック を持った私たちに興味津々なのか「こんにちは!!!」を連呼する子もいた。どの子もかわいいことに変わりはない。(この文を見ていると自分が老化していることを痛感する)ちょっと大きめのちびっこの集団を抜け、氷ノ山越えまでノンストップで駆け降りる。その道中でしらたきが二度ほどこける。本人は全然平気なようだ。その後、何度か読図クイズに挑戦し、みんなで地図を読むコツをつかむ。これがわかってくると結構楽しい。

 時刻は15:00ごろになり、私たちは大平頭避難小屋で休憩。そろそろザックの重みが肩に響いてきた。周りは笹や広葉樹林におおわれていてあまり外が見えない。景色が悪いなーと思ってしばらく歩き、左に曲がった途端一気に視界が開けた。向こうの方に笹が未知の両脇に生えている長い 尾根 が見え、その先には小さくハチ高原の宿が見える。それは何とも形容しがたいすがすがしい爽やかな景色であった。尾根だから日陰がないと思っていたが、尾根だから風が吹き体にまとわりついたむんむんとした熱気を吹き飛ばしてくれた。気分が軽くなり、そのまま一気にハチ高原へ。

 大会の歩行のゴール地点である角野山荘前にて休憩。ここに自動販売機があったので、それぞれ思い思いの飲み物を買う。はっしーとしらたきとぐっちーと顧問の先生はコカコーラを、がっきーはスプライトを、まさとさくぞうはファンタを飲んだ。キンキンに冷えたそれらは最高においしかった。その後、大会でテント場として使うグラウンドを観に行き、林間コースを通って無事、親水公園に到着した。最後のアスファルトの道が山道を歩いた体に響き、疲れがどっとたまったが、何とかたどり着くことができた。よかったよかった。親水公園のテント場で本隊の4人が 幕営 練習を行う。最初は指摘されたことがあったが、二回目はそれらを踏まえて行ったため、スムーズに美しく張ることができていたと思う。見ていた人から見ると、4人で協力して幕営する姿はけっこうかっこよかった。

 幕営練習が終わったあと、夕飯作りに取り掛かった。今夜のメニューはスパゲッティだ。ナポリタンとカルボナーラとミートソースの三種類の味を楽しんだ。がっきーとぐっちーとさくぞうは色々あって三種類の味をごちゃまぜにして食べた。しかし、ナポリタンとミートソースがタッグを組み、カルボナーラの影が薄くなってしまった。申し訳ない、カルボナーラちゃん。気を取り直して寝る準備をする。外はもう暗くなっている。と、そこではっしーとがっきーとさくぞうが空を見上げると何か光るものが飛んでいる。最初は飛行機か?と感じたがどうやら点滅していない。もしや人工衛星または国際宇宙ステーションもしくはUFOかも知れないという期待を抱いた。真相は養父(藪)の中だ。

 明日は早いということで皆22:00までには就寝。親水公園には川のせせらぎの音と虫が静かに鳴く音で満たされた。

 朝は予定通りに4:00に起床し、朝ごはんを食べ親水公園を5:30には出発。渋滞に巻き込まれたりはしたが、無事に兵庫高校に到着。あとは テント を干したり寝袋を干したりして後片付けをし、11:30には解散した。


 今回の下見は県総体に向けて、また今後の参考に向けてのよい演習となった。今回学んだことを踏まえて大会で100%の力を出し切りたい。

 ではこれにてわが筆をおく。みなさま、ご精読ありがとうございました。ではまた。

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写真:69thはっしー 文章:69thはっしー
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