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山岳部誌2009夏山合宿

北アルプス 奥穂高岳

日程:8月9日〜8月12日

参加者:生徒4名、顧問二名、OB1名

重量:一人あたり約20キロ

費用:一人あたり20000円


初日は買い出しに行った。普通なら前日までに済ませておくが、HIとTのハードスケジュールのせいで当日になってしまった。 20時の集合までは時間があるから、一旦かえって持ち物の確認をした。初日は移動のみ。 夜行橋の中では、略語(NHKやGPSなど)の面白い読み方で一時間半ほど盛り上がった。
1,2回ほどの休憩を挟み、2日目。朝、雨が降っている。もはや雨は山岳部の伝統?である。 7時に上高地を出発。みんなバスであまり眠れなかったようで、テンションは下がりまくっている。 雨が降っているからなおさらだ。更に追い打ちをかけるように、平坦な道がだらだらと続く。 だんだんテンションがおかしくなり、言動も危うかった。ただ雨の中でも初めて見る景色は風情があり、見ていて飽きなかった。 Mは絶えず写真を撮りまくっていた。
10時頃横尾に着いたが、相変わらず雨が降っている。行動食を食べようにも、ザックに雨が入ったり、行動色が塗れたりでさんざんだった。 横尾を出発すると、平坦な道がなくなってきた。11:25本谷橋に到着し、ようやく雨が上がってきた。 しかし皆すでにお疲れモードだった。この辺りで先発隊(二年生&OB)と後発隊(一年生&顧問)に分かれることにした。 先発隊は13:00頃に唐沢キャンプ場に着き、先にテントを張ることにした。しかし、岩場、岩場、岩場だった。 テントを張れそうな所がみつからなっかった。広いところをさがすのにはかなり時間がかかった。 確かテントが張れたのは三時くらいだったような・・。その後は17:00前に夕食を食べ、明日の準備をして20時就寝。空はもうすっかり晴れて、星が見えていた。
三日目。3:30起床。山の朝は太陽よりも早いのだ。というか、これくらい早く起きないと今日の行程はかなりきつい。 5時前出発。恐ろしく寒かったためカッパを着ていたが、すぐに暑くなったから脱いでしまった。
ついに奥穂高岳がその片鱗を表しだした。ザイデングラードという長い、危険な岩場。はしごや鎖が至るところにあり、命の危険さえある。 距離自体はそんなに長くない物の、穂高岳山荘に着くまでに2時間もかかってしまった。 しかし、ここからが本番だ。山頂に行くまでがかなりきつい。ほとんどがけのようなものだ。 ほしごを慎重に上り、岩場をゆっくり歩いていく。1時間ほどかけ、8時前、ついに山頂到着。 3190メートルから見渡した360°の大パノラマは、今までの疲れも吹っ飛ぶくらい美しく、壮大だった。 みんなのテンションは最高潮だ。OBのK先輩は毎年お約束の写真を撮り、Mに至っては大仏になっていた。 ・・・HIの携帯カメラはぶっ壊れていた。あまりにテンションが上がっていたため、山頂に30分も居座ってしまった。 そして、このとき静岡で大地震があったことを知ったのはかえってからのことだった。
下山。正直こっちの方が数倍怖かった。狭い道幅で人とすれ違ったり、はしごを下りるのは至難の業だった。 山荘から山頂は40分だったのに対して、山頂から山荘は50分もかかってしまった。しかし、そこまでおりればあとはこっちのもの。 兵庫高校山岳部クオリティーで下りを疾走していった。11:00唐沢到着。しかし、なかなかNA先生とFがかえってこない。 なんとFが高山病になってしまっていたのだ。取りあえずテントをたたんだ後、唐沢で暫くとどまることにした。 しかし、Fの体調がなかなか良くならないので、NA先生とゆっくり下りてもらい、後で迎えに行くことになった。
12:20出発。13:25本谷橋到着、14:36横尾到着。今日言う的なスピードで下った。そのせいで、みんな足ががくがくしている。 しかし、誰かが迎えに行かなくてはならない。結局HIとMが迎えに行くことになった。NI先生におごってもらったジュースがもの凄く美味しかった。 21:00就寝。
最終日。今日は平坦な道を戻るだけ。腫れていたし、かなり楽だった。それに、来るときは雨の景色だったが、晴の景色は澄み渡っていて非常に綺麗だった。 9:00から一時間ほど明神付近で遊んだ。10:50上高地バスターミナル到着。超ハイスピードで戻ってきた。 Fの体調も良さそうで何よりだ。お土産を買い、バスに乗り込み、ゆっくり休んで帰路についた。
今回の合宿はいろいろあったが、とにかくみんな無事で帰ることができて良かった。 日本三番目の山に登ったという達成感もあるし、体力に自信が付いたと思う。夏山は他の登山や合宿と違い、特別なものだと思うし、たくさんのことを経験できる。 課題だってみつかる。これからの登山において、この夏山で経験したことを生かせるよう、これからも頑張っていきたい。

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