山岳部誌2015夏山合宿
夏山合宿<立山>
兵庫県立兵庫高等学校山岳部
日 時 7月31日(金)〜8月4日(火)
場 所 立山連峰
参加者 1年生4名 顧問2名
費 用 一人22,000円
重量 一人約20kg
今年の夏山合宿は、2年生が不在ということで富山県の立山連峰を登ってきました。初日は21時に三宮駅に集合して、そこで2年生からの差し入れを受け取った僕たちは大阪駅へ向かい、夜行バスを使って富山駅に行きました。7時前に富山駅に着き、そこで差し入れの中にあったバナナを食べて富山電鉄を使って8時24分に立山駅に到着。道中では、鉄道が好きな部員が思い思いに写真を撮っていたのが印象的だった。そして、ケーブルカーで美女平へその後はバスで室堂まで行った。バスの中では美しい雪渓に目を奪われる者や、ぐっすり眠っていた部員もいた。9時50分に室堂に着いたときは全員が「涼しい!」と連呼していた。天気は雲一つ無い快晴で、顧問の先生も今まででトップクラスの天候とおっしゃる程の天気だった。
荷物を整理した後、僕たちは雷鳥沢キャンプ場へ歩き始めた。ミクリガ池を少し過ぎたところでなんと雷鳥に遭遇し、全員が興奮していた。11時12分にキャンプ場に到着してテントを張り、フライの張り綱は大きな石を使って固定した。この作業に時間がかかり、12時45分にサブザックに切り替えて奥大日岳に向けてキャンプ場を出発。14時まで行けるとこまで行くということで歩を進めていった。2511m地点で時間となったので休憩をとった。目の前に見える雲海、そして剱岳に心を奪われて写真をたくさん撮っていた。他の登山客も数年に1度ぐらいの景色だと唸っていた程である。帰りは室堂乗越で休憩を挟み、15時22分にキャンプ場に到着。
その後、夕食の支度を始めた。メニューはパスタとポテトサラダで、一人分余分にパスタを持ってきたりしたが、問題無く食べきり、CL以外の部員は雪渓で遊んで8時頃に就寝。
3日目は4時に起床し、朝食を食べて5時40分キャンプ場を出発。まだ、気温は11度。半袖では肌寒い中、この日はメインの三山縦走である。この日も天気は快晴だ。一の越山荘までにあった雪渓を登山靴で踏みしめる感触がとても心地よかった。7時3分に一の越山荘に到着。休憩を挟み雄山山頂へ出発。落石に注意しながら登った。7時59分に山頂付近に着くとそれなりの人で賑わっていた。山頂は神社になっており、行くにはお金がかかるので、今回は誰も山頂には行かなかったが、初めて見る一等三角点に少なからず興奮していた。8時15分に出発。男子は慎重に雄山を下りていくが、先行する女子はさくさくと降りていき、少し登って8時45分に大汝山に到着。下に見える黒部ダムが印象的だった。
その後、富士折立へ歩を進める。富士折立の山頂へは半ば這い上がるように進み、景色を満喫して降りるのだが、男子がかなり慎重になり登りより時間がかかったような気さえした。そして、10時1分に真砂岳に到着。休憩を入れて別山に10時54分に到着。各自で昼食をとり、11時40分に出発し剱御前小屋に12時3分到着。事前に地図で雷鳥坂を確認していた僕らは、今日はこれ下って明日は登るのかぁと意気消沈の顔だった。実際に下ってみると、やはりそれなりに急な坂で脚にくるものがあった。そして約1時間でキャンプ場に着いた。この日は涼しかったが、雲が無い快晴で、日焼けによるダメージが凄かった。
この日は3時半から夕食の支度を始めた。今日の夕食はカレーと海藻サラダで、先生がα米を水で作ってみようとのことで普通に炊いたご飯と混ぜることに。しかし、やはりご飯の量が多かったので食べきることは出来なかったが、残りのご飯はおにぎりにして明日食べることになった。片付けも終わり、トランプをしてテントに戻ろうかと思ったとき一発の轟音が僕たちを襲った。数分のうちにゲリラ豪雨発生。幸いにも1時間もせずに止みテントも浸水しなかったが、今までの天気が嘘のように急変したので驚きが隠せないまま就寝。
4日目、4時に起床、6.5度という寒い朝でα米を食べて5時57分にキャンプ場を出発。この日は一服剱までの行程だ。雷鳥坂の登りは少し苦に感じたが、7時20分に剱御前小屋に到着。その後も剱沢キャンプ場で小休憩をいれ、8時42分に剱山荘に到着。そこで、顧問の先生の1人が足首を痛めた影響で一服剱を断念し、5人で目指すことになった。
一服剱への道のりは険しく、大変だったが無事到達。目の前にそびえる剱岳の雄大さを目の当たりした。そして下山。剱沢キャンプ場付近で救助ヘリに遭遇。診療所から出てきた人が雪渓の上を危なげなく走ってヘリまで縦断していく様を見てとても格好良かった。
そして、剱御前小屋にて小休憩して13時2分にテント場に到着。その後は、各々山荘の温泉でゆっくりした。執筆者は日焼けして苦しんでいたが。少し弱い雨が降ったものの影響は皆無だった。そして夕食であるリゾットを作った。感想としてはかなり美味しかった。
その後は昨日同様トランプで遊び、満天の夜空に感動しつつ、9時頃に就寝。
最終日、この日も4時起床。朝食のα米(エビピラフ)の完成を待つ間、テントを撤収。
そして朝食を食べるのだが、どうやら男子部員1名の体調が芳しくない。できるだけ荷物を減らし、室堂ターミナルへ出発。なんとか到着し、その後はバス、ケーブルカー、富山電鉄で富山駅に到着。みんなかなり疲れていたようでぐっすり眠っていた。富山駅で各々昼食を食べ、お土産も買って北陸新幹線で金沢へ、そしてサンダーバードに乗って新大阪へ。そして解散。
今回の合宿は毎回、朝の予定出発時間に間に合わなかったのが反省点だったので、次の合宿では気を付けないといけないと実感した。1年生だけで不安だったが、かなり有意義なものだったと思う。立山連峰の雄大さに感動した合宿だった。
文章:しらたき 写真:しらたき