新・大堀鏡その3
廃線ウォーク
元々は有馬温泉に行く予定であったが、先生が足を負傷しているため、廃線ウォークをすることになった。
全員が揃うのを待っている間、先生はタウンワークの様なパンフレットを眺めていた。先生は転職を考えてるのだろうか?その後先生は「さっきタウンワーク見とったけど、全然良い仕事ないな。」と言っていた。
生瀬駅まで電車で行って歩き出した。とにかく暑いので、涼しいと言う噂のトンネルに早く辿り着きたい気持ちでいっぱいである。トンネルを外から見ると、真っ暗というか真っ黒というか闇という感じであった。トンネルの中から冷気が漂ってくる。涼しい!とても暗いので歩きにくいが、涼しい事がなによりいい。ずっとトンネルだったらいいのに。
しばらくしてさくぞーが栗を発見した。まだ茶色くなっていない黄緑の小さい栗である。さくぞーは同じ様な栗をもうひとつ発見しドッキングし始めた。
一回ドッキングすると、もう満足したので片方の栗は捨てられた。もう片方は後で解剖してみようということになった。
手で解剖しようとしたがイガイガが痛い。そりゃそうだろう。見るからに痛そうである。なぜかしらたきがナイフを持っていてのでそれて解剖した。用意周到すぎる。
しらたきは栗を分解することにに喜びを感じるようになってきたようだ。すごくすごく楽しそうである。
もっとたくさん栗が落ちているところでは2、3個拾って家に持って帰ると言っていた。栗の何にそんなにひかれるのか、他の3人には分からなかった。廃線よりも栗のほうが印象に残った廃線ウォークであった。
文章:むーさん 写真:むーさん