新・大堀鏡その4
高取山直通計画
長田高校の裏にはすぐ高取山があるが兵庫高校は20分ほどかけて高取山の登山口まで行かなければいけない。登山口までは山あり谷ありである。というのは大げさかもしれないが、一旦下らないと行けないのだ。普通の街なかを長々とあるくのはその、なんというか、ちょっと面倒くさい。せめて谷さえなければもう少しいいのだが。
そこで!!我々は考えた。部室棟から、高取山まで繋がる吊り橋をわたすのはどうか、と。
「長田高校に負けへんいいコースができるわー!」
「そして雨が降ったらスライダー的なアトラクションと化する。」とはっしー先輩。
「地震とか起きて潰れた時の損害が…」としらたき。
考えることにも個性が出る。
吊り橋を渡すという計画は壮大であるが、その動機はその壮大さに吊り合わないただ、ちょっと面倒くさいというだけである。
時々そんなことを考えながら、我々兵庫高校山岳部員達は登山口まで20分かけて歩くのだ。あぁ吊り橋が欲しい。
文章:むーさん