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新・大堀鏡その6





部室の扉

山岳部の部室の扉には怪しい程に色々貼り付けられている。山岳部のポスターから、侵入者注意、熊出没注意、網走刑務所、危険人物、非常事態、空気読無といった感じの多種多様なステッカー類、ただの黄色いマグネットなどである。
それを見て他にも何か貼ってやろうと企む者があった。さくぞーとむーさんである。
ある日さくぞーが虹色に輝くシールのシートを買ってきた。多分アイドルのコンサートなどでうちわに貼ったりするやつだと思われる。さくぞーが言うにはこういうことだ。
さくぞーの家にスーパーマンの S のステッカーがある。虹色のシールシートで ANGAKUBU というシールを制作すればSANGAKUBUという単語の完成!それを部室の扉に貼ろうというわけである。
むーさんはさくぞーから虹色シールシートを受け取り自宅にてANGAKUBUを制作した。
パーツは揃った。いよいよ貼る時である。まず ANGAKUBU をシール台紙から外す。あれ?なんか難しいぞ?台紙を剥がした部分のシール部分どうしがくっついてくっついて、こちらは腹立って腹立ってしょうがない。シールが裂けたりするハプニングもあったが無理やり貼った。
何ともいえない斜め感…まあいいや。Sを貼って SANGAKUBU が完成した。虹色の輝きが部室の扉をなお一層怪しい物にしてるような…



文章:むーさん   



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